カラコンの弊害事例
それが、誰の許可もなく、どんな品質のレンズであっても誰でもが買えるカラコンともなると尚更の事。
カラコンの最も大きな弊害は、やはり着色料が日光などの熱を帯びる事で溶けて流れ出す事です。
中には、アルミニウムが溶け出し、角膜を襲ったために、危うく失明に至る寸前にまで達したという事例もあったようです。
実際問題、カラコンを使用した経験のある人のうち、約3割は何らかの危険性を感じ、直ちに使用を辞めたと言いますからね、やはり侮るでなかれです。
カラコンは一見、サングラスと同じような感覚で、気軽にイメージチェンジするのに使用出来るような気もします。
そこで、厚生労働省もそれを認識し、2009年からは、カラコンも薬事法で厳しく取り締まる事にしました。
これによって、粗悪な製品の流通が防げる事になり、弊害も大幅に減少するであろうと思われたのですが・・・。
この辺りが、視力補正用のコンタクトとカラコンの最大の違いでしょう。
けれど、視力補正を目的とする従来のコンタクトレンズであっても、それなりにリスクの高い医療機器で、それなりの事故も起きていたのであります。
ですから、視力補正用のコンタクトと同様、カラコンも、その使用時間と使用期限、そして、手入れを怠ってはいけないという事です。
しかも、サングラスのように、紫外線から眼を守ってくれるなんていうメリットも持ち合わせていないですしね。
これがカラコンが普及し始めた理由であり、当時の現状でした。
ただ、ファッションアイテムとしては中々ステキなグッズであるのもまた紛れもない事実です。カラコンは医療機器ではないので、誰でも安易におしゃれアイテムとして用いる事が出来る。